J.D.サリンジャーの小説
あまりにタイトルがなんというか、かわいい感じなので、そんな小説なのかと勝手に思いこんでいたがそんなことはまったくない。
16歳か17歳か、ホールデン少年がさまざまな出来事を回想する展開の小説で、その大部分は大人や社会のインチキぶりを独白している。
その言葉はかなり辛辣であるが、彼の言葉の奥底にある、相当程度の純粋さは多くの少年のこころを捉えたので、世界的なベストセラーとなり、その反面、ある教育的な地域では読んではいけないという禁書扱いになったりした。
俺も、少年だった頃にもちろん読んだ。
2000年代になって、「The Catcher ㏌ the Rye」というタイトルで村上春樹氏が新しく翻訳している。
「The Catcher ㏌ the Rye」という日本語訳について何が適切なのかわかりませんが、そこから
「ライ麦畑でつかまえて」というのがすぐにはピンとこない感じではありました。
つまり、彼は、ホールデン少年は唯一自分にやってみたいことがあるとしたら、なりたいものがあるとしたら、
The Catcher ㏌ the Rye であると、ライ麦畑において捕まえ役をやりたいと言っていたのです。それが小説のタイトルになっていて、そこの部分がなんというか、ググっとくるのであろうと思われます。
小さな子供たちがライ麦畑で遊んでいる。子供たちは楽しくて、夢中で走り回っているので、もしかしたら崖の方に行ってしまうかも知れない。そんなとき、誰かがちゃんと子供たちをつかまえなければならない、もしなにかやりたいことがあるとしたら、そんなことをやりたいんだ。ライ麦畑で、つかまえる役を、とホールデン少年は言う。
昨日観た映画は、こういうシーンではじまる。
「The Catcher ㏌ the Rye」を片手に家を出て、東京に向かう一人の少年。
そこから始まる。
ああそうなんや、まだこの小説は読まれ続けているんやな。
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